人気ブログランキング | 話題のタグを見る

POSITIVE ACTIVE CREATIVE


福知山地域密着型の学習空間LEARNING STATION 福知山ゼミグループの代表 岩城四知のブログ。学習塾塾長業の他にプロダクトデザインなども手がけるモノコトクリエイター
by zemiiwaki
関連リンク
WHATよりもHOW
何になるかよりも
どんなふうになるかを大切にする学び舎
カテゴリ
お気に入りブログ
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

大きな命 生まれてきてくれた

12時51分

今年一番の感動的な出来事

2875グラム 元気な女の子誕生

期待と不安の10ヶ月

生まれてきてくれるとき

涙をこらえることは出来なかった


傍目から見れば

二人目が生まれて順風満帆の4人家族に見えるかもしれない

しかし

2年前に

私たち家族は

すでに4人家族となっていた

当時

臨月まで迎えれば

そんなに心配することもなくとも

子どもは生まれてくるものだと信じ込んでいた


午前5時過ぎ

妻に陣痛が起こり病院へ急いだ

看護師さんから

「午前中には生まれてきますよ」と伝えられ

売店へお産セットなどの購入のため

2歳だった息子を抱いて病院内を行ったりきたり

息子に

「もうすぐお兄ちゃんになるんだよ~」と声をかけながら

待合所でまっていた

このときに

悪夢のような出来事が起こるとは夢にも思わなかった

しばらくすると分娩室へ

血相を変えた医師が走りこみ

なにやら物々しい様子


助産師の方から

「お父さん、赤ちゃんの脈がとれないんです」

一瞬、何を言われているのか意味が分からなかった

ただ、表情から察するにただ事ではないことはすぐに理解できた

助産師さんに促されるまま分娩室に入ると

医師は私の顔を見るなり首を横に振った

妻が

「どうして?どうして?もうだめなんですか?」

ただごとではない状態に

妻の気がおかしくなってしまうのではないかと

本気で頭をよぎった

へその緒が結ぼれていて・・・おそらくそれが原因かと・・・という説明を聞いた

しかし、陣痛はさらに強くなっていく

妻は「一人で生む」と言い

もう帰らぬ命を産み落とした

私は自分の無力さを呪った・・・


可愛い女の子だった

息子の生まれたときに良く似ていた

抱き上げるとお腹の中にいたからか

体温があるような気がした

声をかけてると

息を吹き返してくれそうなぐらい十分に成長していた


父親なのに何もしてやれなかった・・・

残酷なことに

この病院では死産した場合

遺体が傷まないようにドライアイスを入れなければならないが

病院で用意してはくれなかった

私からのはじめての贈り物が自ら買いに行ったドライアイスであることに

なんとも言えない思いがこみ上げた

このときから

子どもは生きているだけで

一生分の親孝行をしてくれていると本気で思うようになった

亡くなった娘がそれを毎日思い起こさせてくれる

ぽっかりと空いてしまった傷は

何があっても癒えることはないだろう

私たちの中では

たしかに今日で5人家族になった

息子もお絵かきでは

家族を書くとき

ママ パパ アンちゃん ボク 赤ちゃんを描く

妻が度々

思い出して泣いていると

息子は

「アンちゃんが、さっきママ大好きっていってたよ」と慰めてくれていた

3歳になったばかりの頃からそうであった

愚父にしてはもったいないほどの息子


今日、生まれてきてくれた娘には

乃愛(ノア)と名づけた

愛されて生まれてきて

これからも愛され

そしていずれは命あるものを愛せる人になってほしい

そんな思いを込めた

乃愛もへその緒を巻いている状況が3週間続いていたので

私たち夫婦にしてみれば大変な不安があった

ひとたび陣痛が起これば

こんなに安産があるのかというほどの安産

息子のときと同様に立ち会うこともできた

良い先生と助産師さんに恵まれたことにも感謝

すぐに不安になる私たちの気持ちを察して手厚く扱っていただけた

綾部市立病院の皆様 ありがとうございました

by zemiiwaki | 2008-05-08 23:05 | iwaki家の出来事
<< 今日もハッスル 何度書いても覚えられない-学習法- >>